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執筆者の写真田中 乗光

習慣に取り入れると善いこと

 さて、今日は仏教の教える習慣のお話です。

皆さんは、日常どんな習慣を意識して行っていますか?

健康を意識して、毎日1万歩歩いたり。知識を増やすためにも、毎日読書をしたり。それぞれに、意識する習慣はあるかと思います。


 仏教徒(仏教の教えをもとに日々の生活を行う方々)の日々の習慣として、“○○しなさいよ”という教えがあります。それを「戒(かい)」といいます。

「戒」と聞くと、堅苦しい!規則的なことを守らないといけない!守れなかったら欠点印を押される!!そんなイメージをもたれている方も多いようです。

ですので、身近に感じていただけるように少し戒についてご説明いたします。


仏教が教える習慣


 戒の語源はインドの言葉・サンスクリット語で“シーラ”と言い、習慣とか性格という意味があり、反復的に行う行為を指す言葉なのです。私たちの思っている戒(戒めという意味)とは、何か違う気がしませんか。


 ◎私たちの思っている戒➡守らなければいけない。

 ◎サンスクリット語のシーラ(戒)➡守ることで、習慣や性格ができあがる。


戒の本来の意味は、守ることで自然とそのような人間になっていくという事なのです。

例えば、不妄語戒は嘘をつかないという戒です。ですから嘘をつかない生活をしましょうという事なのですが、シーラという言葉が意味するのは、


  嘘をつかない生活をすると、

    ➡嘘をつかない生活が習慣となり、

     ➡やがて嘘をつかない性格となってくる。


守ることがメインではなく、守るとどうなるのか、というのがメインなのです。

そんなに堅苦しいものではなくて、守ることができなければ、また気を取り直して習慣化していけばよいのです。


オススメの習慣


そんな戒の一つに、妄語戒(もうごかい)というものがあります。嘘をつかないようにしましょうという戒です。・・・ありきたりな事で拍子抜けしてしまいそうですが、これがなかなか侮れない習慣なのです。

人間は嘘をついたことのない人は絶対いないようです。人は1日に3~6回は嘘をついているとも聞いたことがあります。では、なぜ嘘をつくのか?そのほとんどが自己防衛の本能的な働きからくるのだそうです。自分を守るため、また、相手を思ってつく嘘もあると思います。そう考えると、嘘をついても仕方がない気もしますが、仏教で教える習慣は嘘をつかないようにしましょう!なのです。


妄語戒(もうごかい)のメリット


では、妄語戒(嘘をつかないにしましょう)を習慣にすると何がいいのでしょうか。


・周りの目を気にしなくていい

・自分に自信がつく

・信頼が増える

・精神状態がよくなる


嘘をつくと周り人に“嘘がバレていないか”と、周りの言動が気になってしまいます。が、嘘をつかなければ余計な心配はいりません。やましいことは無いので、堂々と行動が出来ます。自信が付きます。嘘を言う知り合いと嘘を言わない知り合いならどちらと友達になりたいですか?嘘をつかない方がいいですよね。ということで、信頼が増えます。堂々とできて、信頼が増えれば、心にもゆとりが出来て精神も良い状態を保てます。

いかがでしょうか、嘘をつかないことは案外侮れないものでしょ。


まとめ


日々、嘘をつかないためにも、1つ言葉をご紹介します。

“損か得か人間のものさし、嘘か誠か仏のものさし”

あまり自分の損得勘定で物事をとらえてしまうと、嘘を手放すことが出来なくなります。自分にとって嘘か誠かという仏様な目線を頭の片隅に置いておくと嘘もつきにくくなるでしょう。


嘘をつかないことは確かに大切ですが、自分の都合ばかりとなってしまっては、正直者でも善いわけではありません。私たちはどうしても1人だけでは生きていくことは出来ないので、やはり、周りを思いやるということも必要です。

嘘をついた後、自分の中でモヤモヤした気持ちがないか、後ろめたい気持ちはないか確認してみるといいかもしれませんね。

と、自分に毎日言い聞かせています><


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