五重相伝
先日、実家のお寺にて五重相伝の足揃式(説明の式)がありました。
※五重相伝とは、仏教・浄土宗の教えを五つの巻物を紐解き教えを受ける行です。
5日間(地域により様々)教えを聞いたり、礼拝や念仏を称え、仏教を体に心に修めていきます。
実家のお寺では、約15年ぶりと五重相伝を受けるのにもタイミングが合わなければ縁遠いものです。ですから、五重相伝を受けられる方は仏縁に恵まれているといえます。
なぜ、そんな何十年に一度しか勤められないのか。もっと短い期間で勤めればその分受けられる方もひろがるのに...その理由として、複数のお坊さんのお手伝いが必要なのです。
住職だけで勤めることは不可能で、数名のお坊さんにお手伝いをいただかなければ出来ません。しかも、5日間。その間は、お手伝いいただくお坊さんのスケジュールを確保しなくてはならないのです。
まだまだ、費用や準備等の理由があるのですが、『なんかウチの寺で五重相伝いうのがあるらしいで』という話を耳にされたら、“うけがたき人身を受け 会いがたき本願に会う”仏縁のチャンスです!
地方では、その村のしきたりで五重相伝があれば必ず受けなければいけない、と決まりがある所があるそうです。ですから、受けられた方の中には、初め嫌々を前面に出しながらも勤められている(^^:)しかし、3日目、4日目となると殆ど合わせることの無かった手も、きっちりと合掌と手が合い、表情もみるみる変わってくるのです。
周りに言われ行っていたのが、自分で行おうと心が変わっていく瞬間です。
“心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる ” - ウィリアム・ジェイムズ -
どうぞ皆さまも仏縁を大事にしていただければと思います。
合掌
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